人身事故と物損事故の違い|切り替えは必要?

事故の直後、警察に「物損でいいですか」と聞かれ、その場では「はい」と答えてしまった。ところが翌朝から首や腰が痛みはじめて、「あのままで大丈夫なのか」と不安になっている。検索でここにたどり着いた方の多くが、まさにこの迷いの中にいると思います。
痛みがあるなら、まず動く順番はシンプルです。今この画面を見ながらでかまいません。
- 痛みや違和感があるなら、できるだけ早く整形外科を受診する
- 受診したら診断書をもらっておく
- そのうえで、人身への切り替えが必要かどうかを考える
順を追って、人身事故と物損事故の違いから整理します。
人身事故と物損事故は何が違うのか
大きな違いは、ケガが「記録に残るかどうか」です。
物損事故は、車やガードレールといった「物」の損害だけを扱います。人身事故は、人がケガをした事実を警察に届け出て、記録として残してもらうもの。同じ事故でも、扱いが分かれます。
見落とされやすいのが、治療費や慰謝料の根拠です。ケガの治療費や通院に対する補償は、人身事故として扱われていることが土台になります。物損のままだと、保険会社とのやり取りで「ケガと事故の関係がはっきりしない」と言われ、話が前に進みにくくなることがあります。
福島でも、国道4号や13号の交差点での追突、冬場に国道49号や会津方面の凍結路でのスリップなど、その場では「大したことない」と感じた事故が、後から痛みに変わる例は珍しくありません。むち打ちは、当日より翌朝のほうがつらいという方が多いものです。
「人身にする意味」はどこにあるのか
人身事故として届け出ておくと、ケガがあったという事実が公的に残ります。後の治療や補償のやり取りで、自分を守る材料になる。それが一番の意味です。
物損のままだと、こんな場面で困ることがあります。
- 通院が長引いたとき、治療費の打ち切りを早めに言われやすい
- 痛みと事故の因果関係を疑われ、改めて説明を求められる
- 慰謝料の話そのものが進みにくい
人身にすると相手の負担が重くなるのを気にして、ためらう方もいます。ただ、これはご自身の体のことです。痛みが続いているなら、まず記録を残すほうを優先する。そのほうが、後で安心できると思います。
物損から人身への切り替えと診断書
すでに物損で届け出てしまっても、後から人身事故へ切り替えられる場合があります。鍵になるのが、医療機関の診断書です。
流れはおおよそ次のようになります。
- 整形外科などの病院を受診し、診断書を出してもらう
- その診断書を持って、事故を扱った警察署へ行く
- 警察で人身事故への切り替え手続きをする
ここで知っておきたいのが、整骨院では診断書を発行できないという点です。私(桑原)たち柔道整復師は施術はできますが、人身切り替えに必要な診断書は医師の領域になります。だからこそ、痛みがあるならまず病院を受診しておくことが出発点です。当センターでも、整形外科を受診したうえで整骨院での施術を併用する、という流れをご案内しています。
切り替えの手続きは、多くの警察署で平日の日中が中心になります。車通勤の合間にと考えると、つい後回しになりがちです。どう動けばいいか迷ったら、ひとりで判断せず、状況をLINEで教えてください。順番だけでもご一緒に整理できます。
期限に注意。早めの受診がすべての土台
切り替えで一番気をつけたいのが、時間です。事故から日が空くほど、「その痛みは本当に事故が原因か」と問われやすくなります。一般的には、事故から数日以内、遅くとも一週間前後での受診が望ましいとされています。
福島は車通勤が多く、痛みを我慢して仕事を続け、受診が後回しになりがちです。郡山や福島市の朝の渋滞のなかで、「忙しいから来週でいいか」と思っているうちに、切り替えのタイミングを逃してしまう。そういうご相談を、私(桑原)も何度も受けてきました。
少しでも痛みや違和感があるなら、その日のうち、あるいは翌朝の受診を考えてみてください。
よくある不安
Q. もう物損で示談しそうですが、間に合いますか
痛みが続いているなら、示談を急ぐ前に一度立ち止まることをおすすめします。状況によっては切り替えが難しくなることもあるため、早めにご相談ください。
Q. 人身にすると相手に迷惑をかけませんか
相手の手続き上の負担は増えます。ただ、それを理由にご自身の治療や補償をあきらめる必要はありません。まずは体のことを優先して考えて大丈夫です。
Q. その場は大丈夫だったのに、翌日から痛みが出ました
よくあるご相談です。冬場の凍結路で追突され、現場では「平気です」と答えたのに、翌朝になって首が回らなくなった。郡山方面のお勤めの方から、そうした話を聞くことがあります。当日に痛みがなくても、後から出ることは珍しくありません。気になるなら受診して記録を残しておくと安心です。
まとめ
人身と物損の違いは、ケガの記録が残るかどうか。痛みがあるなら、まず病院で診断書を取り、必要に応じて人身へ切り替える。その判断は、早いほど選べる道が広がります。
どこから手をつけていいか分からないときは、一人で抱え込まないでください。福島交通事故サポートセンターのLINEで、はじめの一歩からご案内します。電話は080-5551-1375、LINEからのご相談も受け付けています。
本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。個別の法律判断や慰謝料額の保証はいたしかねます。具体的な対応は医師・弁護士など専門家にご相談ください。当センターは医療機関・弁護士の案内に際して紹介料を受け取っておりません。
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個別の法律判断や保険金額を保証するものではありません。具体的なご相談は医療機関・弁護士等の専門家へ。当センターは整骨院ももの花が運営し、専門家のご案内にあたって紹介料は受け取っていません。